📒この記事でわかること
- さんまの塩焼きを、塩を振って15分おくひと手間でおいしく焼く方法
- 下準備で失敗しないための2つのコツ
- 焼きさんま定食をもっと楽しむ添え物(大根おろしとすだち)
秋になると無性に食べたくなるのが、さんまの塩焼き。
代表的な秋の味覚だけに、今年も店頭に並ぶのを心待ちにしていた。
いざ売り場で見かけると、僕の胃袋はすっかり「さんまモード」。
妻の顔を見ると、「合点承知の助」とにっこり笑う。
わが家の食事は、主にランチと晩酌が僕、朝ごはんが妻の担当だ。
ただし、例外がある。
それが魚料理、とくに焼き魚だ。
僕が作るのは肉料理と野菜料理が中心なので、バランスを考えて魚にする日は、妻が腕を振るう。
正直に打ち明けると、焼き魚だけは妻に任せきりなのだ。
普段ごはんを作っているとはいえ、魚を焼く日だけ台所を明け渡すのは、マイナス評価と言われても仕方がない。
が、しかし!
人間には、どうしても克服できない苦手がある。
僕の場合、それが魚の焼けていくあの匂いなのだ。
そのうえ、妻は魚料理が得意だ。
カルパッチョ、鮭のムニエル、鯖の味噌煮……なかでも焼き魚は、いつも最高の焼き加減で食卓にのぼる。
焼き加減を褒めると、「私じゃなくてグリルが焼いているの」と照れを隠す。
今回は、そんな妻が焼いてくれたさんまの塩焼きと、仕上がりを変える下準備のひと手間を紹介したい。
妻のさんまの塩焼きの作り方

塩を振って15分おき、出てきた水分を拭き取ってからグリルで焼く。
手順はシンプルだが、このひと手間で仕上がりがまるで違う。
調理時間の目安は約35分(塩をなじませる15分を含む推定。焼き時間はグリルの機種やさんまの大きさで変わる)。
妻の焼き魚がすごいのは、焼き加減だけではない。
鮭や鯖を焼いているときも、あの独特な匂いがほとんどしないのだ。
焼き魚の匂いがしないなんておいしさ半減、と思う人もいるようだが、僕は魚が焼けていくあの匂いがいちばん苦手。
いつからか、妻は匂いを立てずに焼くようになった。
ところが、焼き方を聞いても教えてくれない。
自分の出番を取られるのが嫌らしい。
なので、ここで紹介するのは、僕がそばで見ていた下準備の部分だ。
実践レシピ
🥬 材料(2人分)
- さんま:2尾
- 塩:適量(目安はさんまの重さの約1%)
🥣 使用する道具
- 魚焼きグリル
- キッチンペーパー
🍳 作り方

- さんまの両面に塩を振り、そのまま15分ほどおく。
- 表面に出てきた水分を、キッチンペーパーでしっかり拭き取る。
- 魚焼きグリルで、皮に焼き色がつき、中まで火が通るまで焼く。焼き時間はグリルの機種やさんまの大きさで変わるので、様子を見ながら調整する。
- 器に盛り、好みで大根おろしとすだちを添える。
失敗しないコツ

① 塩を振ったら15分おく

焼く直前に塩を振るだけだと、味がなじむ前に焼き始めることになる。
塩を振って少し時間をおくと、身の余分な水分が表面に出てきて、塩味もなじみやすくなる。
待つのはたった15分。
その間に味噌汁や小鉢の準備をしておけば、時間もむだにならない。
② 出てきた水分はしっかり拭き取る

15分たつと、さんまの表面にうっすら水分が浮いてくる。
この水分には魚特有の臭みも含まれているので、キッチンペーパーでていねいに拭き取っておきたい。
水分を拭いたさんまは、身がいくらかパッツリと締まった感じになる。
水分が残ったまま焼くと、皮がべたっとしやすいので、ここは手を抜かないのがポイントだ。
待って、拭く!どっちも地味なひと手間だけど、それだけで焼き上がりの締まり方がぐっと変わるよ!
楽しみ方・食べ合わせ

妻の「渾身の一匹」が見事に焼き上がった。
見ているだけでよだれが出てくる。
今回は晩酌でも朝ごはんでもなく、ランチの「焼きさんま定食」として登場した。
ご飯のおかわりも自由らしい。
今日だけは(いや、今日も)思う存分食べよう!
ひと口食べると、やはりうまい、うますぎる。
……ちょっと待ったぁー!
何かが足りない。
そうだ、大根おろしとすだちだ。
さんまばかりに気を取られて、僕が買うのを忘れてしまった。
さんまの塩焼きには、さっぱりした大根おろしと、キュッと搾るすだちがやっぱり欲しい。
これを理由に、リベンジ決定!
よくある質問

塩を振ってから15分より長くおいてもいい?
長くおきすぎると塩辛くなったり、身の水分が抜けすぎたりすることがあります。まずは15分前後を目安に試してみてください。
魚焼きグリルがなくても、さんまの塩焼きは作れる?
フライパンにクッキングシートを敷いて焼く方法もあります。塩を振って水分を拭き取るまでの下準備は同じなので、焼き加減を見ながら調整してください。
すだちがないときは何で代用できる?
かぼすやレモンを搾っても、さっぱりと味わえます。大根おろしにしょうゆを少したらすのもおすすめです。
まとめ

「ごちそうさま!」
ご飯を2膳平らげ、味噌汁も小鉢も残さずにいただいた。
皿の上に残ったのは、「さんまの骨の標本」だけ。
この見事な食いっぷりこそが、焼いてくれた妻への感謝のしるしだ。
さんまの塩焼きは、塩を振って15分おき、出てきた水分を拭き取ってから焼くだけで、仕上がりがぐっと変わる。
魚を触るのが苦手な僕でも、このひと手間の大切さはよくわかった。
匂いを立てずに焼く妻の秘密は、いまだに謎のままだ。
次は大根おろしとすだちを忘れずに、リベンジのさんまを待つとしよう。