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📒この記事でわかること
- てんさい糖で作る、砂糖控えめのいちじくジャム(コンフィチュール)の作り方
- 白ワインとシナモンで煮る、形を残したいちじくのコンポートの作り方
- 無糖ヨーグルトに合う「ギリギリの甘さ」を探した、わが家の試行錯誤
妻には負けられない「砂糖」との戦いがある。
さぁ、勝つのはどっちだ。
そんな妻はここ数年「ジャム作り」に凝っている。
なぜジャムなのかというと、ヨーグルトを食べるため。
数年前、僕が腸の病気をしてから、僕たち夫婦は「腸活」をかなり意識するようになった。
料理担当の僕が作る食事も、自然と腸活を意識したメニューが多くなっている。
味噌や醤油といった発酵調味料は毎日使うし、納豆や豆腐などの大豆製品はほぼ毎日食べている。
きのこや野菜で食物繊維をとることも心がけていて、料理の甘味に使用するのはてんさい糖だ。
そんなわが家の食卓で、唯一足りていないのが乳酸菌。
以前は飲むヨーグルトを毎日欠かさず飲んでいたのだが、いつからか甘すぎると感じるようになってやめてしまった。
そこで登場するのがヨーグルトで、選ぶのはもちろん「無糖ヨーグルト」一択。
ただ、無糖ヨーグルトをそのまま食べるのは、正直ちょっとつらい。
そこで必要になるのがジャムなのだが、これがなかなか厄介な存在なのである。
せっかくヨーグルトを無糖にしているのに、ジャムにはこんなに砂糖が入っているのか、と。
ここから、妻の負けられない戦いが始まった。
課題は「ギリギリの糖分で美味しいジャム」を作ること。
つまり、砂糖控えめでも美味しいジャムを手作りできるか、という挑戦である。
今の妻にとって、これが最大にして緊急の課題なのだ。
梨ジャムで知った、ジャムの砂糖の多さ

戦いのきっかけは、梨だった。
ドライブの帰り道に寄った道の駅で、梨を大量に買ってきた。
フルーツ全般が苦手な僕が、食べられる数少ない果物が梨なのである。
いつもならそのまま食べきってしまうところを、妻がジャムにすると言い出した。
妻はレシピを見ながら、計算機を片手に梨の分量から砂糖の量を割り出していく。
出てきた数字を見て、「こんなに入るの?」と驚いていた。
てんさい糖を使うとはいえ、それだけの量を入れなければジャムにならないのである。
ところが、できあがった梨ジャムを食べてみると、味見のときと味が違う。
聞いてみると、妻は「甘すぎたので、カルダモンを入れた!」と自慢げに答えた。
これは、いける!僕好みのジャムだ。
おかげで翌日の朝食は、わが家では珍しくパンになった。
本来はヨーグルトにかけるためのジャムだったのに、結局ヨーグルトにかけずに食べきってしまったのである。
そこで、「ギリギリの糖分で美味しいジャム」の検証は、いちじくが標的となった。
いちじくジャムとコンポートの早見表

| 料理名 | 甘さ・味付け | 調理時間の目安 |
|---|---|---|
| いちじくのジャム | てんさい糖+レモン汁 | 砂糖をまぶして1時間〜一晩置く+煮る20分ほど |
| いちじくのコンポート | 白ワイン・てんさい糖・シナモン・レモン汁 | 下ゆで1分+煮る15分+冷ます時間 |
わが家では、ホクレンのてんさい糖を愛用しているよ。
いちじくジャムの作り方

実践レシピ
いちじくは、妻の大好物の果物の1つ。
だから、余計に気合が入る。
てんさい糖でじっくり水分を引き出してから煮る、砂糖控えめのコンフィチュールだ。
🥬 材料(作りやすい分量)
- いちじく:400g(正味)
- てんさい糖:80g
- レモン汁:少々
🥣 使用する道具
- 鍋
- ヘラ
- 煮沸消毒した保存瓶
保存瓶は140mlの小さめサイズを使っている。
小分けにしておくと、開けた瓶から順に食べ切りやすいのでおすすめ!
🍳 作り方

- いちじくは洗い、縦4等分に切ってから、それぞれを4等分くらいに切る。
- 1にてんさい糖をまぶし、1時間〜一晩ほど置く。一晩置くと水分がしっかり出てくる。
- 2を水分ごと鍋に入れ、中火でアクを取りながら20分ほど煮る。
- 最後にレモン汁を加えて火を止める。
- 煮沸消毒した瓶に熱いうちに詰め、ふたをしっかり閉めて逆さにして冷ます。
失敗しないコツ

① てんさい糖をまぶして水分を出してから煮る
いちじくにてんさい糖をまぶして置いておくと、果物から水分が出てくる。
この水分で煮ていくので、水を足さなくても焦げつきにくく、果物の味が薄まらない。
時間があれば、一晩置いてしっかり水分を出しておくと安心。
② 砂糖控えめは煮詰めに時間がかかることもある
梨ジャムの経験から、妻は最初、レシピの一番少ない分量のてんさい糖で作り始めた。
ところが糖分が少ないせいか、なかなかジャムにならない。
結局、レシピに書かれた時間の倍もかかってしまった。
砂糖を減らすときは時間に余裕をもって、焦がさないように様子を見ながら煮ていこう。
③ 甘さが足りなければ、少しずつ増やす
できあがったジャムをヨーグルトにかけて、いざ実食。
僕には、まったく甘さが足りなかった。
もう少しだけ甘くしてほしいと頼むと、妻はてんさい糖を数%だけ増やして、さっそくリベンジしてくれた。
一気に増やさず、少しずつ調整するのが「ギリギリの糖分」を見つける近道だ。
④ 熱いうちに瓶詰めして逆さに冷ます

煮あがったジャムは、煮沸消毒した瓶に熱いうちに詰める。
ふたをしっかり閉めたら、瓶を逆さにして冷ます。
この「逆さ冷まし」には、3つの役割がある。
まず、熱いジャムがふたの裏側に触れることで、ふたに残った雑菌を熱で殺菌できる。
次に、瓶が冷めていくときの縮む力で中が真空に近い状態になり、しっかり密閉される。
さらに、逆さにしておけば、ふたがきちんと閉まっているか、隙間からジャムが漏れてこないかもひと目で確かめられる。
砂糖控えめのジャムは傷みやすいので、このひと手間で保存の安心感がぐっと変わる。
まぶして待つ、焦らず煮る、甘さは少しずつ足すのがポイントだよ!
楽しみ方・食べ合わせ

今回は狙いどおり、無糖ヨーグルトにかけて食べた。
いちじくのねっとりした甘さと種のプチプチ感が、酸味のあるヨーグルトによく合う。
リベンジのいちじくジャムで、「ギリギリの糖分で美味しいジャム」の戦いは妻の勝利。
妻はさっそく次戦に備えるのであった。
いちじくのコンポートの作り方

妻は次戦に備えて、自主練を始めた。
次の相手は「食感」だ。
果物の食感をもっと残したい。
その欲求を満たすための自主練メニューが、いちじくのコンポートである。
控えめのてんさい糖に白ワインとシナモンの香りをまとわせて、いちじくを丸ごと軽く煮ていく。
実践レシピ
🥬 材料(作りやすい分量)
- いちじく:15個くらい(約700g)
- 白ワイン:200ml
- 水:300ml
- てんさい糖:150〜180g
- レモン汁:大さじ1〜2
- シナモンスティック:3〜4本
🥣 使用する道具 または あると便利な道具
- いちじくが重ならずに並ぶ、底の広い鍋
- キッチンペーパー(落としぶた用)
- 消毒した密閉容器
鍋は、ル・クルーゼのオーバルを使っている。
底が広いので、丸ごとのいちじくを重ねずに並べやすいよ。
🍳 作り方

- いちじくはよく洗い、熱湯で1分ゆでてからザルに取り出して冷ます。
- 底の広い鍋に白ワイン、水、てんさい糖を入れて強火にかけ、沸騰させる。
- 火を弱めていちじくを並べ入れ、シナモンスティックも加える。
- キッチンペーパーを上からかぶせ、弱火で15分煮る。
- 火を止めてからレモン汁を加え、キッチンペーパーをかぶせたまま冷ます。
- しっかり冷めたら、消毒した密閉容器に汁ごと移して冷蔵庫で保存する。
失敗しないコツ
① 煮る前に1分だけ下ゆでする
いちじくは、いきなりシロップに入れず、熱湯で1分ゆでてから冷ましておく。
下ゆでは短時間にとどめて、いちじくをやわらかくしすぎないようにするのがポイント。
② 重ならないように並べ、弱火で短く煮る
いちじくが重なると、下のものがつぶれて形が崩れやすい。
底の広い鍋に並べ、キッチンペーパーをかぶせて弱火で15分。
長時間煮込まず、原型を残すように軽く煮るのが、食感を残すコツだそう。
③ レモン汁は火を止めてから加え、そのまま冷ます
レモン汁は火を止めてから加えると、さわやかな香りが残る。
キッチンペーパーをかぶせたまま冷ますことで、いちじくがシロップから顔を出さず、味がゆっくりなじんでいく。
下ゆで、並べ方、冷まし方、どれもちょっとした気配りだけど、それがキレイに仕上がるポイントだよ!
楽しみ方・食べ合わせ

妻自身も納得の、かなり良い出来栄えだった。
味もすこぶる美味い。
これも、無糖ヨーグルトとの相性は間違いないはずだ。
作り置きで注意していること

ジャムやコンポートは清潔な容器に入れて冷蔵保存し、わが家では1~2週間ほどを目安に食べ切っている。
ただし保存期間は料理の種類や衛生状態、冷蔵庫の温度によって変わるため、食べる前ににおいや見た目、経過日数を確認すること。
特に砂糖を控えたジャムは日持ちしにくいので、早めに食べ切ろう。
- 料理を十分に冷ましてから冷蔵庫へ入れる
- 清潔で乾いた保存容器を使用する
- 取り分けるときは、清潔な箸やスプーンを使う
- 蓋の内側に水滴がついていたら、清潔なキッチンペーパーで拭き取る
- 残りが少なくなったら、清潔で乾いた小さな容器へ移す
- 長時間室温に置いたものは、保存容器へ戻さない
- 少しでも異変を感じた場合は食べない
食べきれないときは冷凍保存がおすすめ。
ジャムもコンポートも、どちらも冷凍できるよ!
よくある質問

てんさい糖がなければ、ほかの砂糖でいちじくジャムは作れる?
グラニュー糖やきび砂糖でも作れます。砂糖の種類によって甘さの感じ方やコクが変わるので、まずはレシピの量で作り、味を見ながら次回の量を調整してください。
いちじくジャムは皮ごと作る?
このレシピでは皮をむきましたが、皮ごと作ったほうが色がきれいに仕上がります。
白ワインがなくても、いちじくのコンポートは作れる?
白ワインの分を水に置き換えても作れますが、香りはあっさりした仕上がりになります。お酒の風味が気になる方には、水だけで作る方法がおすすめです。
まとめ
無糖ヨーグルトを美味しく食べるために始まった、妻の砂糖控えめジャム作り。
梨ジャムで砂糖の多さに驚いたことが、すべての始まりだった。
いちじくジャムは、てんさい糖をまぶして水分を出し、甘さを少しずつ調整したリベンジで「ギリギリの糖分で美味しいジャム」の戦いに勝利。
自主練のいちじくのコンポートでは、果物の食感を残すコツもつかみつつある。
これで次戦は決まった。
「果物の食感が残った甘すぎないジャム作り」
頼んだぜ、妻よ。
間違いなく勝利してくれ。
僕はキッチンの外から、応援の旗を振っている。