📒この記事でわかること
- 小麦粉を使わない、キャベツと山芋と卵だけの粉なしお好み焼きの作り方
- ゆるい生地でも崩さずに焼き上げる、蒸し焼きとひっくり返し方のコツ
- 千切りキャベツを大量消費したいときの、晩酌のお品書きの組み合わせ
「無印良品キャベツ用千切りピーラー」の切れ味が良すぎて、半分だけのつもりが、気づけばキャベツ1個をまるごと千切りにしていた。
豚カツが大好きな僕としては、先日の「ヒレカツ」に続いて今日は「ロースカツ」でも一向にかまわない。
ところが妻はすでに危険を察知していて、「しばらく揚げ物は…」とくぎを刺されてしまった。
せっかくの極上の千切りキャベツが、行き場をなくしてしまったわけだ。
ならば、妻の好物を作ろう。
この千切りキャベツのおいしさを損なわずに主役にできる料理といえば、アレしかない。
妻の好物「お好み焼き」である。
ただし、晩酌では炭水化物を摂らないようにしているので、普通のお好み焼きではない。
小麦粉を使わない「キャベツと山芋と卵だけのお好み焼き」、つまり粉なしお好み焼きだ。
千切りキャベツの食感は多少損なわれるが、ポテンシャルは最大限に引き上げられるはず。
なにしろ僕はお好み焼き屋でのバイト経験があり、自他ともに認める焼き師の腕前なのだから。
頭の中の段取りはこうだった。
千切りキャベツのボウルに卵を割り入れ、つなぎは山芋だけ。
これでもかと混ぜ合わせて熱したフライパンに流し入れると、ジュッという音とともに、焼けた油と卵の甘い香りが鼻をくすぐる。
極薄のシャキシャキ感を損なわないよう、強火のままサッと焼き上げる…。
なんて、格好よく言えるのはここまで!
簡単お好み焼きだと思っていたのは、僕の誤りだった。
ピーラーで極限まで薄く細く切ったキャベツなら、生卵や山芋と絡んだときに驚くほどの一体感が出るはずだった。
ザク切りや包丁の千切りだと、どうしてもキャベツの芯の固さや厚みといった「主張」が残り、生地の中でゴロゴロしがち。
でもこのふわふわキャベツなら、火が通った瞬間にクタッと生地になじんで、スフレのように軽いフワッフワのお好み焼きになる…と、勝手に妄想を膨らませていた。
ホント、ただの妄想だった。
山芋と卵だけの生地はユルユルで、とにかく扱いづらい。
焼き上がりまでに時間がかかり、気がつけば千切りキャベツから水分が…!
自他ともに認める「焼き師」の看板は返上し、自称としておこう。
それでも、失敗したからこそわかったコツがある。
ここでは、実際に焼いてみてたどり着いた作り方を紹介する。
粉なしお好み焼きの作り方

実践レシピ
キャベツと山芋、卵、米油の4つだけで作る、粉なしのお好み焼き。
調理時間の目安は、材料の準備を含めて約20分(焼き時間は約10分)。
※調理時間は手順からの目安。
🥬 材料(28cmのフライパンで1枚分・作りやすい分量)
- キャベツ(極薄の千切り):1/2個(約500g)
- 卵:5個
- 山芋(すりおろし):約300g
- 米油:大さじ1
🥣 あると便利な道具

- 無印良品 キャベツ用千切りピーラー(極薄の千切りが手早くできる)
- 28cm前後の蓋つきフライパン
- 大きめのフライ返し2本(ひっくり返すときに使う)
🍳 作り方

- ボウルに極薄の千切りキャベツ、卵、すりおろした山芋を入れ、全体がなじむまでしっかり混ぜ合わせる。
- フライパンに米油を入れて中火で温め、生地を流し入れる。火加減は中火のまま蓋をして、片面を約5分蒸し焼きにする。
- 5分たったら蓋を外し、大きめのフライ返し2本を両手で使ってひっくり返す。大きな皿に滑らせて移し、フライパンをかぶせて逆さにして返してもOK。
- 返したあとはヘラなどで押し付けず、もう一度蓋をして約5分蒸し焼きにする。
- 両面の焼き色を確認したら、皿に移して完成。
失敗しないコツ

① 混ぜすぎず、混ぜ足りなさにも注意する

粉なしの生地は、混ぜ加減で仕上がりが大きく変わる。
混ぜすぎるとキャベツから水分が出て生地がゆるくなり、逆に混ぜ足りないと焼いている途中で崩れやすくなる。
「どの方法で何回混ぜる」と数字で伝えられないのが残念だが、全体に卵と山芋が絡んだら、それ以上はいじりすぎないのが目安だ。
ちなみに、小麦粉を使う普通のお好み焼きなら、粉と水と卵を先に混ぜてからキャベツなどの具材を加えるのが鉄則。
キャベツと水分を一緒に混ぜると、粉が均一に溶けずにダマができやすくなるので覚えておきたい。
② 中火で蓋をして蒸し焼きにし、押し付けない
頭の中では強火でサッと焼くつもりだったが、山芋と卵だけのゆるい生地は、蓋をして中火でじっくり蒸し焼きにするほうが扱いやすい。
ひっくり返したあとにヘラで押し付けると、せっかくのふんわり感がつぶれ、水分も出やすくなる。
返したら触らず、蓋をして待つのがいちばんの近道だ。
③ 慣れないうちはフライ返しで返せる大きさにする
粉なしの生地はつながりが弱いので、大きく焼くほどひっくり返すときに崩れやすい。
慣れないうちは、手持ちのフライ返しで支えられる大きさに分けて焼くと安心だ。
ちなみに写真のお好み焼きは、28cmのフライパンいっぱいに焼いたもの。
崩れずに皿へ移せたのは、正直なところ奇跡だった。
粉がない分、混ぜ方も火加減も返し方もごまかしがきかないんだよね。
楽しみ方・食べ合わせ

狙っていたフワフワ食感にはならなかったが、焼き上がりはシナッ、シャキッ、フワッが同居する、今まで経験したことのない食感になった。
これはこれで、アリとしよう!
今宵のお品書きは、次の4品。
- 極薄キャベツのお好み焼き
- キャベツと人参の浅漬け
- 刻みねぎのシンプル冷奴
- 焼き餃子
刻みねぎだけをのせた冷奴は、まさにシンプルイズベスト。
お好み焼きの合間に口の中を整えてくれる、ちょうどいいリセットのアテになった。
千切りキャベツがたっぷりあるなら、浅漬けにも回すとキャベツの大量消費にもなる。
それでも少し物足りなさを感じて、急きょ「焼き餃子」を付け足した。
あれっ…餃子の皮って…?
細かいことは気にするな…乾杯!
よくある質問

小麦粉なしでも、お好み焼きはちゃんと固まる?
山芋と卵がつなぎになるので、形にはなります。ただし生地がゆるく崩れやすいため、蓋をして中火で蒸し焼きにし、慣れないうちはフライ返しで返せる大きさに焼くのがおすすめです。
キャベツは包丁の千切りでも作れる?
包丁の千切りやザク切りでも作れます。ただしキャベツの芯の固さや厚みが残りやすく、生地の中でゴロゴロした食感になります。生地となじみやすい極薄の千切りにしたい場合は、キャベツ用の千切りピーラーを使うと手早くできます。
山芋の代わりに長芋を使ってもいい?
長芋でも作れますが、山芋より水分が多く粘りが弱いため、生地がさらにゆるくなりやすいです。長芋を使う場合は、混ぜすぎに注意して、蓋をしてしっかり蒸し焼きにしてください。
まとめ
千切りピーラーで生まれた大量の極薄キャベツは、揚げ物禁止令をきっかけに、粉なしお好み焼きとして主役の座をつかんだ。
小麦粉を使わず、キャベツと山芋と卵だけで作るので、晩酌で炭水化物を控えたいときのアテにもなる。
元焼き師の妄想どおりのフワフワにはならなかったが、混ぜ加減、蓋をしての蒸し焼き、返せる大きさという3つのポイントを押さえれば、シナシャキフワの新しい食感が楽しめる。
千切りキャベツが余ったときは、ぜひ粉なしお好み焼きで晩酌を。
