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📒この記事でわかること
- じゃがいもを皮付きのまま塩水で茹でて、しっかり下味をつける方法
- 飴色玉ねぎと豚ひき肉で作る、甘みと旨みが詰まったコロッケ餡の作り方
- 揚げている途中の「コロッケ爆発」を防ぐ、冷まし方と衣づけのコツ
家庭菜園で育てたじゃがいもが、今年もたくさん採れた。
夫婦二人ではとても食べ切れない量なので、時間に余裕のある週末を使って、何年も作っていなかったコロッケに挑戦することにした。
今でこそコロッケは1個100円前後で気軽に買えるけれど、僕が子どもの頃、お店のコロッケはちょっとした贅沢品だった。
だからわが家のコロッケはいつもオフクロの手作りで、それが僕にとっての「おふくろの味」の代表。
コロッケの日は、兄弟が狭い台所に集まり、茹でたての熱いじゃがいもをスプーンとフォークで競うように潰すのが恒例だった。
僕はなめらかなお店風、弟は塊を残したゴロゴロ派で、「お兄ちゃんなんだから」と弟に合わせるのがいつも悔しかった。
そんな不満も、オフクロが味見の餡をフーフー冷まして口に入れてくれると、すぐにどこかへ消えていった。
オフクロは僕たちを見張りながら玉ねぎとひき肉を炒め、「玉ねぎは飴色になるまで炒めるのが一番大事、これが甘みになるんだよ」とよく言っていた。
その言葉は、今も僕のコロッケ作りの土台になっている。
この記事では、オフクロから受け継いだ手作りコロッケを、失敗しやすいポイントまで細かく分解して紹介する。
手づくりコロッケの作り方

実践レシピ
外はザクザク、中はじゃがいもがホクホクで、飴色玉ねぎの甘みと豚ひき肉の旨みがぎゅっと詰まったコロッケ。
揚げたてはもちろん、それだけでビールがどんどん進む晩酌のアテになる。
ただ、コロッケは工程が多く、揚げ物の中でも失敗しやすい料理。
「揚げている途中で破裂した」「じゃがいもの味しかしない」という悩みを防ぐため、工程ごとにポイントを押さえていこう。
調理時間の目安は、餡を冷やす時間を含めて約2時間30分(元記事の手順から推定した目安)。
🥬 材料(作りやすい分量:20個分
- じゃがいも:中10個(約1500g)
- 玉ねぎ:大2個(約500g)
- 豚ひき肉:400g
- 米油:大さじ4
- 塩(玉ねぎの下味用):2つまみ
- 塩(ひき肉の下味用):2つまみ
- 塩(肉だねの味付け用):大さじ1/2
- てんさい糖(肉だねの味付け用):大さじ1
- 塩(じゃがいもの味付け用):小さじ1/2
- てんさい糖(餡の仕上げ用):大さじ1
- 黒こしょう:小さじ1
じゃがいもの茹で用 - 水:2000ml
- 塩:大さじ4(塩分濃度約3%)
衣・揚げ油 - 米粉(小麦粉でも可):100g
- 卵:2個
- パン粉:100g〜
- 揚げ油:適量
🥣 あると便利な道具
- 大きめの鍋(じゃがいもを茹でる用)
- 竹串
- ザル
- フライパン
- フォークとスプーン、または木べら・ゴムベラ(じゃがいもを潰す用)
- バット・ボウル(衣づけ用)
- 揚げ鍋、油切り網
僕のおすすめは、このバットのセット。
ザル付きだから、そのままコロッケの油切りもできてるし、何よりスタイリッシュで見栄えがいいので、揚げ物のテンションUP!
あと、レンジガードあるといいよね。
🍳 作り方


- じゃがいもを水洗いし、皮付きのまま鍋に入れる。水2000mlと塩大さじ4を加えて中火にかけ、ひと煮立ちしたら弱火にして30〜40分茹でる。
- じゃがいもを茹でている間に、玉ねぎをみじん切りにして塩2つまみをふる。フライパンに米油大さじ4を入れて中火で熱し、玉ねぎが飴色になるまでじっくり炒める。
- 玉ねぎをフライパンの端に寄せ、空いたところに豚ひき肉を入れて塩2つまみをふる。すぐにほぐさず、表面を焼き付けてから中火で炒める。
- 肉がほろほろになったら、塩大さじ1/2とてんさい糖大さじ1で味をととのえ、火を止めてそのまま冷ましておく。
- じゃがいもに竹串を刺し、中心までスッと通ったらザルにあげる。熱いうちに手早く皮をむく(とても熱いので、やけどに注意)。
- 皮をむいたじゃがいもに塩小さじ1/2を加え、熱いうちに粗く潰す。木べらやゴムベラを使う場合は、切るように潰すのがポイント。
- 潰したじゃがいもに4の肉だね、てんさい糖大さじ1、黒こしょう小さじ1を加えて混ぜ合わせ、コロッケ餡にする。
- 餡を平らにならし、表面が乾かないようラップをぴったり密着させる。粗熱がとれたら、冷蔵庫で1時間しっかり冷やす。
- 冷やしている間に、米粉、溶き卵、パン粉をそれぞれ別の容器に用意し、揚げ油を180℃に温める。
- 餡を1個約60g(普通サイズなら40〜50g)ずつ取り、両手で挟み込むように押し固めて形を整える。真ん中を軽くくぼませると、火の通りと揚げ色が均一になる。
- 右手で米粉→溶き卵、左手でパン粉と手を分けて衣をつける。パン粉は手で押さえてしっかりつけ、余分なパン粉は軽く払い落とす。
- 180℃の揚げ油で片面90秒ずつ揚げる。コロッケがかぶるくらいの油量なら、泳がせながら2〜3分揚げる。中の具材には火が通っているので、表面がきつね色になれば完成。
失敗しないコツ

🏷️ 失敗しないコツ①:じゃがいもは皮付きのまま、水から塩水でゆっくり茹でる
沸騰したお湯に入れると表面だけが先に煮え、中心が硬いまま外側が煮崩れて水っぽくなりがち。
低い温度から時間をかけて茹でると甘みが引き出され、塩水のおかげで芯まで下味もつく。
皮をむいてから茹でてもよいが、じゃがいもらしい風味は少し控えめになる。
🏷️ 失敗しないコツ②:玉ねぎは飴色まで、ひき肉は焼き付けてから炒める
餡の具材は玉ねぎと豚ひき肉だけなので、ここで甘みと旨みを引き出せるかどうかが味の決め手になる。
ひき肉を入れてすぐにほぐすと肉汁が流れ出やすいため、まずは表面を焼き付けるのがジューシーに仕上げるコツ。
🏷️ 失敗しないコツ③:じゃがいもは熱いうちに手早く、こねずに潰す
時間をかけたり混ぜすぎたりすると、粘りが出てネットリとした重い食感になってしまう。
粗く潰して少し塊を残すと、ゴロゴロとした食べ応えのあるコロッケになる。
マッシャーあると便利だよね。
僕はこれを愛用しているけど、小さいから楽につぶせるし、継ぎ目がないところが気に入っている。
🏷️ 失敗しないコツ④:餡は冷蔵庫でしっかり冷やしてから揚げる
揚げている途中の破裂は、衣が固まる前に中の餡が温まって膨張することで起こる。
餡を十分に冷やしておけば膨張しにくくなり、形よく揚がる。
🏷️ 失敗しないコツ⑤:衣はムラなく、パン粉は押さえてしっかりつける
衣の薄い部分があると、そこから破裂したり衣がはがれたりしやすい。
粉と卵を担当する手、パン粉を担当する手を分けると、手がベタつかず衣がきれいにつく。
どれも地味なひと手間だけど、これを積み重ねると揚げたての一口がまるで別物になるよ!
楽しみ方・食べ合わせ

揚げたてのコロッケは、そのままでも下味がしっかりついているので、ソースなしでも十分おいしい。
好みでウスターソースや中濃ソースをかければ、懐かしい洋食屋気分も味わえる。
この日の晩酌の献立は、
- 手づくりコロッケ
- キャベツの千切り
- 冷やしトマト
- 薬味たっぷりの冷奴
- リボリータ風の野菜スープ
揚げ物の油っぽさを、冷やしトマトや薬味の効いた冷奴がさっぱりリセットしてくれる。
具だくさんのスープとも相性がよく、コロッケの良い相棒になってくれた。
妻は「今まで食べた中で一番おいしいコロッケ」と大絶賛。
少し揚げ色が濃くなってしまったが、味はしっかり合格点だった。
ただ、付け合わせのキャベツは千切りのつもりが、どう見てもざく切りになってしまったのが心残り。
飲み物は、揚げたての熱々に合わせてキンキンに冷えたビールが一番だね。
よくある質問

豚ひき肉以外のひき肉でも作れる?
合いびき肉や牛ひき肉でもおいしく作れます。牛ひき肉は赤身が多く、肉らしい濃い旨みと食感が残るのが特徴です。合いびき肉は牛の旨みと豚のコクをバランスよく楽しめます。豚ひき肉は脂が多めで、やわらかくジューシーな仕上がりになるので、オフクロの味を再現したい方にはこちらがおすすめです。
衣の米粉は小麦粉でもいい?
小麦粉でも問題なく作れます。ご家庭にあるほうを使ってください。
じゃがいもの皮は茹でる前にむいてもいい?
茹でたあとに皮をむくのが大変な場合は、先にむいてから茹でても大丈夫です。ただし、皮付きで茹でたほうがじゃがいもの風味や甘みが残りやすいので、時間に余裕があるときは皮付きで茹でてみてください。
料理で紡ぐ絆

家庭菜園のじゃがいもをきっかけに、久しぶりに作ったオフクロ直伝のコロッケ。
皮付きの塩水茹で、飴色玉ねぎ、しっかり冷ました餡、ムラのない衣と、ひとつひとつの工程はシンプルでも、丁寧に積み重ねることで破裂知らずのホクホクコロッケに仕上がる。
子どもの頃を思い出しながら無心で手を動かしていたら、気づけばトレーの上はお店が開けそうなほどの山盛りコロッケになっていた。
当時のわが家は両親と兄弟4人、さらに同じ敷地に祖父母と叔父が暮らしていて、料理によっては9人分をまとめて作っていた。
そのオフクロの分量で、無意識に仕込んでしまったらしい。
夫婦二人では食べ切れないので、揚げたてをパックに詰めて、1か月ぶりにオフクロの家へ届けることにした。
突然の訪問に驚いたオフクロは、コロッケを一口食べて「懐かしいねぇ、みんなで作ったときの味そのままだね」と目を細めた。
じゃがいもが半分ゴロゴロ残った食感を、オフクロは「昔の味」と言ってくれた。
いつの間にか、僕自身も弟と同じゴロゴロ派になっていたらしい。
「また作ってくるよ」と伝えると、オフクロは少女のような笑顔で「楽しみにしてるね」と応えてくれた。
あの頃、僕たちのために汗をかきながら大量のコロッケを揚げてくれたオフクロに、今度は僕が食べてもらう番になった。
作りすぎたコロッケは妻の実家にも届けたところ、義父母や義妹夫婦、姪っ子ちゃんまで「最高のコロッケ」と喜んでくれた。
おふくろの味が、妻の家族との新しいつながりまで運んでくれたのがうれしい。
オフクロから受け継いだこの味を、これからも大切に作り続けていきたい。
そして次は、義母の得意料理を教わって受け継ぐのが僕の新しい役目だ。