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📒この記事でわかること
- きゅうりとミニトマトの塩昆布和え、ズッキーニのニンニクオイル焼き、椎茸のうま煮、キャロットラペの4品の作り方
- 調味料の分離や煮詰めすぎを防ぐ、失敗しないコツ
- 夏の終わりから秋にかけて、作り置きを長く楽しむための保存の注意点
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、シルバーウィークが明けたとたんに空気が変わった。
昼間はまだ汗ばむ日もあるのに、夜になると驚くほど冷え込む。
わが家ではひと足早く、羽毛布団を引っ張り出した。
窓を開け放して涼しい風を入れ、ふかふかの布団にくるまる時間はまさに至福。
ところが隣の妻は、ノースリーブにタオルケット1枚で「暑い」とこぼしている。
同じ部屋にいるのに、彼女のところにだけ秋が来ていないらしい。
そんな季節の変わり目に、妻の実家から「これが最後の夏野菜」と、きゅうりとトマトを持たせてもらった。
きゅうり畑もトマト畑も役目を終え、次の作物へとバトンを渡したそうだ。
今年の夏は、とにかくきゅうりが採れた。
正直なところ、巨大なきゅうりに追いかけられる夢を見るほど、毎日きゅうりと向き合っていた。
それなのに、たった2週間顔を見なかっただけで、もう懐かしく感じるのだから不思議。
今季最後の恵みに感謝しながら、秋らしい食材も合わせて4品の作り置きを仕込んだ。
なお、レシピは作りやすい分量に調整しているため、写真の量と異なる場合がある。
過去に紹介した料理と同じものでも、分量や作り方を変えているものがあるので、あわせて参考にしてほしい。
秋の作り置き4品の早見表

色・食感・味付けがかぶらないように組み合わせると、冷蔵庫から出して並べるだけで食卓が華やぐ。
| 料理名 | 色 | 食感 | 味付け | 調理時間の目安 |
|---|---|---|---|---|
| きゅうりとミニトマトの塩昆布和え | 緑・赤・黒 | パリッ・ふにゃっ | ポン酢 | 約10分 |
| ズッキーニのニンニクオイル焼き | 白・緑 | シャキッ・ホクッ | 塩にんにく | 約15分 |
| 椎茸のうま煮 | 黒・茶 | じゅわっ | 甘辛 | 約20分 |
| キャロットラペ | オレンジ | シャキシャキ | 甘酸っぱい | 約20分 |
きゅうりとミニトマトの塩昆布和えの作り方

実践レシピ
切って和えるだけで完成する、いちばん手軽な1品。
ポン酢のさっぱり感に塩昆布のうま味が重なり、見た目以上に満足感がある。
調理時間の目安は約10分で、そのあと冷蔵庫で一晩漬ける。
🥬 材料(作りやすい分量)
- きゅうり:1本
- ミニトマト:10個
- 塩昆布:10g
- 塩(板ずり用):適量
- ハチミツ:小さじ1
- ポン酢:大さじ1
- ゴマ油:大さじ1/2
- すりごま:小さじ1/2
- 白ごま:小さじ1/2
🍳 作り方
- きゅうりはへたを切り落とし、塩をふって板ずりする。さっと水で洗って水気を拭き、ひと口大の乱切りにする。
- ミニトマトは水洗いして水気を拭き取り、半分に切る。
- ボウルにハチミツ・ポン酢・ゴマ油・すりごま・白ごまを入れ、よく混ぜ合わせる。
- 3にきゅうり・ミニトマト・塩昆布を加えて全体を和える。
- 保存容器に移し、冷蔵庫で一晩漬ける。
失敗しないコツ
🏷️ 調味料は完全に溶かしてから野菜を入れる
ハチミツは冷たいポン酢に溶けにくく、底に沈んだまま残りがちだ。
さらにゴマ油も加わるため、混ぜ方が足りないと油と水分が分かれてしまう。
先に調味料だけをしっかり混ぜ、とろりと一体化してから野菜を入れると、味が全体に均一に行き渡る。
ハチミツが見えなくなるまで混ぜる。
ここを丁寧にやるだけで味のまとまりが段違いだよ!
楽しみ方・食べ合わせ
一晩おくと、きゅうりに塩昆布のうま味がしみて、ほどよくしんなりする。
冷えたビールや冷酒のアテにぴったりで、揚げ物や焼き魚の箸休めにもおすすめ。
ズッキーニのニンニクオイル焼きの作り方

実践レシピ
以前は薄切りで作っていたが、今回は食べ応えが出るよう厚めにカットした。
表面に切れ目を入れることで、オイルがよくからみ、見た目にも楽しい1品になる。
調理時間の目安は約15分。
🥬 材料(作りやすい分量)
- ズッキーニ:1本
- ニンニク:1片
- オリーブオイル:大さじ3
- 塩:適量
- コショウ:適量
🍳 作り方
- ズッキーニは縦に1cm幅に切り、さらに横半分に切る。表面に格子状の切れ目を入れ、塩をひとつまみふっておく。
- ニンニクはみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかけ、じっくり香りを引き出す。
- ズッキーニを並べ入れて中火にし、両面に軽く焼き色がつくまで焼く。
- 仕上げにコショウをふって完成。
失敗しないコツ
🏷️ オイルは少し多めに使ってソース代わりにする
オイルを控えめにすると、ズッキーニが焼けるだけでニンニクの風味が残りにくい。
大さじ3ほどのたっぷりのオイルで焼くと、ニンニクとズッキーニの香りが溶け込んだ「香味オイル」ができあがる。
このオイルを保存容器にも一緒に移しておけば、食べるときにソースのようにからめて楽しめる。
オイルをケチらない、これだけで香りがまるで別物になるよ。
楽しみ方・食べ合わせ
オイルごと器に盛り、ズッキーニにたっぷりからめながら食べるのがおすすめ。
残ったオイルは、トーストしたバゲットにしみこませてもおいしい。
白ワインやハイボールとの相性もいい。
椎茸のうま煮の作り方

実践レシピ
甘辛い煮汁を椎茸にしっかり含ませた、ご飯にもお酒にも合う万能おかず。
具材として使い回しがきくので、多めに作っておくとアレンジの幅が広がる。
調理時間の目安は約20分。
🥬 材料(作りやすい分量)
- 椎茸:6個(約120g)
- みりん:大さじ3と1/4(約50ml)
- 酒:大さじ3と1/4(約50ml)
- しょうゆ:大さじ2(約30ml)
🥣 使用する道具
- 平たく口の広い鍋、またはフライパン
深い小鍋だと椎茸が重なって煮汁の当たり方にムラが出るため、椎茸を重ねずに並べられる底面の広い道具を選んでね。
🍳 作り方
- 椎茸は軸を外し、4等分に切る。丸のまま煮てもよい。
- 鍋にみりん・酒・しょうゆを入れて煮立たせる。
- 椎茸を重ならないように並べ入れ、ときどき上下を返しながら、煮汁がなくなるまで煮詰める。
失敗しないコツ
① 椎茸は重ねずに並べて煮る
椎茸が重なっていると、下の段だけが煮汁に浸かり、上の段は味が入りにくくなる。
広い鍋に1段で並べ、途中で上下を返すことで、全体にまんべんなく味がしみる。
② すぐ食べるなら煮汁が半分残ったところで火を止める
煮汁がなくなるまで煮詰めるのは、作り置き用に味を濃いめに仕上げるため。
作ってすぐに食べる場合は、煮汁が半分ほどになった段階で火を止めると、しっとりやわらかい食感を楽しめる。
並べ方と止めどき、この2つを押さえれば椎茸がぐっとおいしく化けるよ!
楽しみ方・食べ合わせ
そのまま晩酌のアテにするのはもちろん、刻んで混ぜご飯やちらし寿司に加えたり、そうめんの具にしたりとアレンジ自在。
ちなみに、椎茸をこよなく愛する妻は、丸のまま煮ると1回で1個ぺろりと平らげてしまう。
それでは作り置きにならないので、わが家では4等分にカットしている。
キャロットラペの作り方

実践レシピ
食卓に一皿あるだけでぱっと明るくなる、わが家の定番作り置き。
涼しくなるこれからの季節に合わせて、ハチミツを多めにして甘みを少し強めにした。
調理時間の目安は、塩をなじませる時間を含めて約20分。
🥬 材料(作りやすい分量)
- にんじん:大2本(約400g)
- 塩:小さじ1
- リンゴ酢:大さじ2
- レモン果汁:大さじ1
- ハチミツ:大さじ3
- オリーブオイル:大さじ3
- 黒こしょう:適量
🥣 あると便利な道具
- 千切りスライサー
400gのにんじんを包丁だけで千切りにするのは手間がかかるので、作り置きを習慣にするなら1つ持っておくと重宝する。
🍳 作り方
- にんじんは細めの千切りにし、塩をふって10分ほどおき、水分を出す。
- ボウルにリンゴ酢・レモン果汁・ハチミツを入れ、ハチミツが溶けきるまでよく混ぜる。
- 2にオリーブオイルを少しずつ加えながら、そのつど混ぜ合わせる。
- 1のにんじんの水気をギュッと絞って3に加え、全体をよく和える。
- 仕上げに黒こしょうをふって完成。
失敗しないコツ
🏷️ オイルは少しずつ加えて乳化させる
酢やレモン果汁などの水分とオイルは、一度に合わせると分離しやすい。
まずハチミツを酢に完全に溶かし、そこへオイルを少量ずつ加えて混ぜると、とろみのあるドレッシングにまとまる。
こうするとにんじん全体に味がからみ、時間がたっても味がぼやけにくい。
オイルは焦らずちょっとずつ!
それだけでドレッシングの一体感がまるで違うよ。
楽しみ方・食べ合わせ
甘酸っぱさの中に黒こしょうがピリッと効いて、白ワインやスパークリングワインによく合う。
こってりした肉料理の付け合わせにしたり、パンに挟んでサンドイッチにしたりするのもおすすめ。
作り置きで注意していること

作り置きは清潔な容器に入れて冷蔵保存し、わが家では1週間ほどを目安に食べ切っている。
ただし保存期間は料理の種類や衛生状態、冷蔵庫の温度によって変わるため、食べる前ににおいや見た目、経過日数を確認すること。
- 料理を十分に冷ましてから冷蔵庫へ入れる
- 清潔で乾いた保存容器を使用する
- 取り分けるときは、清潔な箸やスプーンを使う
- 蓋の内側に水滴がついていたら、清潔なキッチンペーパーで拭き取る
- 残りが少なくなったら、清潔で乾いた小さな容器へ移す
- 長時間室温に置いたものは、保存容器へ戻さない
- 少しでも異変を感じた場合は食べない
エンバランスの保存容器だと、より鮮度を保ってくれるのでおすすめだよ!
よくある質問

ミニトマトの代わりに普通のトマトでも作れる?
作れます。大きめのトマトを使う場合は、ひと口大に切ってから和えてください。ミニトマトより水分が出やすいので、種の部分を少し取り除いておくと味が薄まりにくくなります。
キャロットラペのリンゴ酢がないときは?
米酢や穀物酢でも代用できます。リンゴ酢よりも酸味がとがりやすいため、ハチミツの量を味見しながら少し増やして調整してください。
椎茸の軸は捨てるしかない?
石づきの硬い部分だけを切り落とせば、軸も食べられます。細かく裂いて一緒に煮たり、みそ汁や炒め物の具にしたりするのがおすすめです。
まとめ
今季最後の夏野菜に、秋らしい椎茸とにんじんを合わせて、色も食感も味付けも異なる4品をそろえた。
冷蔵庫に並んだ作り置きを眺めていると、夏が終わって秋が始まったことを、食卓からも実感する。
夏のあいだたくさんの恵みを届けてくれた実家の畑では、今シーズンの締めくくりとして大根が育ち始めている。
長雨が少し心配だが、無事に大きくなってくれることを願うばかりだ。
その分、届いた野菜には感謝して、おいしくいただきたい。
そして、寒暖差の大きい季節の変わり目こそ、作り置きを仕込んでおけば、忙しい日の晩酌もぐっと楽しくなる。
ぜひ旬の食材で試してみてほしい。
追伸:畑チェックの相棒たち
夏の暑さで、畑チェックを兼ねた外散歩をお休みしていた愛猫の「なゆ」。
本人もそれを分かっているのか、最近は呼んでも知らんぷりだ。

先日は、すぐそばに隠れていたもう1匹の愛猫「シロカ」に気づかず、すたすたと去っていった。

周りの景色にすっかり溶け込んだ、見事なまでの保護色。
涼しくなってきたので、そろそろ外遊びを解禁してあげようかな。